市街化調整区域内の土地を有効活用~太陽光発電編~『ソーラーシェアリング』

みなさんこんにちは。
今回は、アイエー住宅販売(ASIAGROUP)の得意分野である「市街化調整区域」の有効活用(太陽光発電)についてお教えいたします。
市街化調整区域内に土地を持っている方や市街化調整区域を利用して副収入を得てみたい方に読んでいただき、行動するきっかけになれたら幸いです。

太陽光発電の仕組み

まず太陽光発電とは、自家の屋根や庭、アパートやビルの屋根、空き地などにソーラーパネル(太陽光発電設備)を設置でき、そのソーラーパネルに太陽光を浴びさせて太陽エネルギーを電力に変換できるという装置です。

そして、その電力の使い道には2つあります。
➀余剰売電:まず自家の電気として使い、余った分を売ること
②全量売電:発電した電力をすべて売ること
ここでの注意点は、この2つをどちらでも選べるというわけではありません。
「住宅用太陽光発電」は名前の通り、自家の屋根やカーポートなどに設置することができ、基本的には➀余剰売電がメインとなります。
「産業用太陽光発電」は、空き地や工場、ビルの屋根などに設置することができ、発電区分に応じて➀余剰売電、②全量売電のどちらかになります。

「住宅用太陽光発電」と「産業用太陽光発電」比較

「住宅用太陽光発電」
システム容量:10kW未満
買取期間:10年間
買取価格:1kWあたり21円(税込)
必要面積:太陽光発電装置が設置できる広さ

「産業用太陽光発電」
システム容量:10kW~50kW、50kW~250kW、250kW~
買取期間:20年間
買取価格:1kWあたり10kW~50kWの場合13円(税抜)、50kW~250kWの場合12円(税抜)、250kW~の場合落札により決まる
必要面積:地面は150m²以上 屋根は100m²以上

「産業用太陽光発電」にはシステム容量(10kW~50kW、50kW~250kW、250kW~)によって売電条件や価格が変わってきます。
10kW~50kW:災害時に活用できるということが条件で➀余剰売電限定
50kW未満のソーラーシェアリングのうち10年間の一時転用が認められる場合であり、災害時に活用できるということが条件で②全量売電選択可
50kW~250kW:②全量売電
250kW:落札により②全量売電

市街化調整区域内に太陽光発電設備を設置するにあたって注意すべきこと

市街化調整区域に建物を建てるには都市計画法34条の開発許可が必要になります。これにより自家は建たないので必然的に「産業用太陽光発電」の設置となるのですが、一定の条件を満たさないと➀余剰売電となってしまいます。

国土交通省により「土地に設置される太陽光発電設備は、メンテナンス以外では架台下に立ち入り禁止で、住居、執務、作業、集会、娯楽、物品の保管や収納の様な屋内的な使い道をしなければ建築物とはならない」と発表しています。なので市街化調整区域内に太陽光発電設備を設置する場合にはメンテナンス以外に立ち入らず、物品などを置いてはならないということを理解しておきましょう。

太陽光発電には最大の注意点があります。
それは、2019年にニュースや新聞などで『2020年に産業用太陽光発電の固定買取価格制度(FIT)が廃止される』と発表がありました。ですがその年の10月に千葉県で台風15号により大きな被害を受け何世帯も停電し、1か月以上停電が続くところもありました。そこで活躍したのが、太陽光発電でした。太陽光発電は直接の被害を受けない限り、太陽エネルギーを受け電力に変えられる災害には強い設備として、全量売電は終了してしまいましたが、余剰売電は継続することになりました。
この様な制度の改正や価格の変更などが今までに何度もありました。
今後も制度の見直しや価格の減少などの可能があると言われています。

ソーラーシェアリングでダブル収益

ソーラーシェアリングとは農地を一時転用し、そこにソーラーパネルを設置して作物の収穫と売電収入の2つの収益を得ることができます。
これは農地を一時転用の許可が無いとソーラーパネルを設置することができません。
ソーラーシェアリングをするのに必要な条件
・農作物の生育に適した日照量を確保する
・周辺の農業の迷惑にならない
・営農に支障が出ないように架台の地上高2m以上確保する
・1年に1度報告を提出する

結論

市街化調整区域内に太陽光発電設備を設置するのであれば、農地の場合ソーラーシェアリングか、システム容量の高い②全量売電がオススメです。
50kW以下の場合は、一定の条件を満たさない限り➀余剰売電となります。
➀余剰売電の場合30%以上自家で消費しないと売電ができないという条件があるの市街化調整区域内に設置する場合にはとても不便です。

事前に確認することがたくさん

市街化調整区域内の土地で太陽光発電をするのであれば、まず市街化調整区域という制限がある区域のどんな所でどんな条件でできるのか、太陽光発電にはどんな売電方法があり金銭面では費用がいくらかかり毎月いくらの収入が入り、売電期間の終了後の電力の行き先はどうするか、ソーラーシェアリングでは許可や条件などの確認事項がたくさんあります。
全てを把握せずに始めて後々後悔してしまう人が沢山いるので、しっかりと学んでから始めましょう。

不明点があれば、当社にご連絡ください。

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