崖の上のポニョ そうすけの家は違反建築?がけ条例について解説

こんにちは、(株)アイエー住宅販売所沢支店の津村です。

今回はジブリシリーズ第二段、崖の上のポニョのそうすけの家を例にしてがけ条例について、おもしろおかしく、ご説明できればと思います!先にお伝え致しますが、崖の上のポニョをディスるわけでなく、ましてや宮崎駿監督を批判するわけでもない事を、ご理解いただければと思います。

私も崖の上のポニョをはじめジブリ作品はテレビでやっていれば必ず見るくらい大好きですのでvまた、がけ条例につきましても、そんな感じネ。ぐらいの説明になりますので、専門家の方もご理解いただければ幸いです<(_ _)>

がけ条例とは

まず、がけ条例をなるべく簡単にご説明します。

皆さんが住んでいる近くにも坂が有ると思いますが、坂の途中や頂上に家を建てる時にその条例に該当するかになります。がけに該当するかは、がけの傾斜角とがけの高さが判断基準となります。

①がけの傾斜角

傾斜角を30度とする自治体が多くありますが、埼玉県は勾配を1対2(約26.5度)です。※30度の理由:最も一般的な土といえる、粘性土の場合、そのまま何もしなくても崩れない傾斜(安息角と呼ばれています)は30度とされています。

②がけの高さ

高さ2mとする自治体が多くありますが、3m、5mとする自治体もあります。

③規制の範囲

(ア)がけ上の土地(下記のaHの範囲)

がけの下端から、がけの高さの2倍の範囲(下図aHが2H)とする自治体が多くありますが、下端から、がけの高さの1.5倍、上端から1倍、上端と下端の中心から高さ1.5倍の範囲とする自治体もあります。

(イ)がけ下の土地(下図bHの範囲)

がけの上端から高さの2倍の範囲(下図bHが2H)とする自治体が多くありますが、上端から高さの1.5倍、下端から高さの2倍、上端と下端の中心から高さの1.5倍の範囲とする自治体もあります。

以上ががけ条例の簡単な説明になりますので、これをふまえて、そうすけの家が本当に危険なのか!または、違反建築なのか考えていきたいと思いますw

本題 そうすけの家は?

まず、そうすけの家はタイトルのとおり崖の上ですから(イ)はいったん忘れましょうv
さて崖の上のポニョのモデルとなったと言われている場所が広島県福山市(鞆の浦)なので、広島県のがけ条例を調べてみました。下図のとおり基本は2mを超える高さで、傾斜角30度でほぼ同じでした。

 

それを理解したうえで、そうすけの家を見ると非常に30度の角度がびみょうですよね(・_・;)高さも最低でも40m以上はありそうですし、がけの高さの2倍だと、がけの下端から80mはなさなければですよwイメージアルバムなんかは岩盤ですので角度は急になりますが、絵でみるとほぼ直角ですので完全にアウトですw

もしや宮崎駿監督は条例に気づいて絵を変えたのでは!もしくは、条例には、がけの下端から水平距離が、がけの高さの2倍以内の位置に建築物を建築する場合には、安全な擁壁(ようへき)を設けなければならないと定義されてますので、もしや素人目には岩盤にしか見えませんが、岩盤風の擁壁なのかもしれません!もし、そうなら宮崎駿監督すご過ぎます(^^ゞ

以上、すこしでもこれから土地、建物の見方が楽しくなれば幸いです。今回も、私の自己満足に最後までお付き合いいただき、誠に有難う御座いました<m(__)m>

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